なぜこんなことをやっているの?

このプロジェクトの背景についてご紹介します。

大学への進学希望率が低下してしまう

 厚生労働省の調査によると、児童養護施設やファミリーホームなどで育った方たちの大学への進学希望率について、中学校三年生時点では、「希望する」と答えた人の割合は29.5%、「希望しない」と答えた人の割合は28.4%でした(残りは「考えていない」と回答)。

 しかし、高校三年生時点では、「希望する」と答えた人の割合は26.0%、「希望しない」と答えた人の割合は45.6%でした(残りは「考えていない」と回答)。つまり、学年が上がるにつれて、大学への進学希望率は低下するのです。

実際の大学進学率が低い

 厚生労働省の調査によると、日本の高校生全体の大学への進学率は、52.2%となっています。それに対して、児童養護施設やファミリーホームなどで育った方たちの大学への進学率は、同じ調査で12.4%に留まっています。 つまり、児童養護施設やファミリーホームなどで育った方たちの大学進学率は、世の中の高校生と比べて約40%も低いと言えます。  

進学できても中退率が高い

 ブリッジフォースマイルの調査によると、日本の大学生全体の中退率は、四年間で7.8%とされています。しかしながら、児童養護施設やファミリーホームなどで育った方たちの大学中退率は、四年間で26.5%とされています。 つまり、児童養護施設やファミリーホームなどで育った方たちの大学中退率は、世の中の大学生と比べて、約20%も高いと言えます。

 以上の3つの理由から、児童養護施設やファミリーホーム、里親家庭などから大学へ進学する皆さんの、修学継続・大学卒業に向けたサポートがしたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。